NFTにおける「ミント(Mint)」「フリーミント(Free Mint)」って何?

NFTについて調べていると、「ミント(Mint)」や「フリーミント(Free Mint)という言葉を目にしたことはありませんでしょうか。
ミントと聞けば、爽やかな香りで明るい緑色の「植物」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、もちろん植物のミントではありません。
では、NFTにおけるミント(Mint)とは一体何なのでしょうか。
今回は、NFTの専門用語「ミント」と「フリーミント」について解説してまいります。

ミント(Mint)とは

NFTにおけるミント(Mint)とは、一言でいうと新しいNFTを発行することを言います。
もう少し正確に述べると、自身が作ったデジタルデータを「NFTマーケットプレイス」にアップロードし、スマートコントラクトを使って「ブロックチェーン上」に記録することです。
ただ全てを理解する必要はありませんので、ここではMintする=新しいNFTを発行することとだけ覚えて頂ければ問題ありません。

ミント(Mint)の語源

このミント(Mint)という言葉は、鋳造(ちゅうぞう)するという「Minting(ミンティング)」が語源となっております。
鋳造(ちゅうぞう)とは、高熱で溶かした金属を型に流し込んで目的の形状に固める手法のこと。
作成したデジタルデータをNFT化するこの行為が「Minting」をイメージさせることから、Mint(ミント)と呼ばれています。
そもそも、自身が作ったデジタルデータをただネット上にアップロードしても、それはNFTとは呼びません。
簡単にコピー(複製)されて、誰が作成したのかわからなくなって終わりです。
そのため、自身の作品を「NFT化」するには、スマートコントラクトを採用したトークンと「紐付け」をし、ブロックチェーン上に書き込まなければならないのです。
わかりやすく言えば、自身の作った作品にシリアル番号を入れるイメージ
このシリアル番号を組み込んで唯一無二の作品になった状態を「ミント」と呼ぶのです。

フリーミント(Free Mint)とは

では、もう一つの専門用語「フリーミント(Free Mint)」とは何なのでしょうか。
フリーミントとは、ミントしたNFTを無料で販売すること、つまり無料配布のことを言います。
現実世界でいう「ノベルティグッズ(販促用グッズ)」をイメージすればわかりやすいでしょうか。
クリエイターにとって、本来であればミントしたNFTは「値段」を付けて販売するものですが、コレクションのPRのために「フリーミント」を行なうプロジェクトは珍しくありません。
また、フリーミント(無料配布)といっても、NFTが「二次流通」で売買される度に手数料(印税)が作者に入るため、クリエイターにとってもメリットのある手法だと言えるのです。

フリーミントでもガス代はかかる

ひとつ気を付けなければならない点として、フリーミントでもガス代はかかるということがあります。
例えば、ネットショッピングで「0円」のものを購入しても別途「送料」がかかるように、NFTにおいても別途「ガス代」がかかります。
このガス代は「購入者負担」となるため、そういった点では完全無料という訳ではありませんのでお気を付けください。
以上、今回はNFTにおける「Mint(ミント)」「Free Mint(フリーミント)」について解説致しました。

この記事のまとめ
 Mint(ミント)とは、新しいNFTを発行すること
Mintという言葉は「鋳造(ちゅうぞう)する」というMinting(ミンティング)が語源
Free Mint(フリーミント)とは、ミントしたNFTを無料で販売(無料配布)すること
Free Mintでもガス代はかかる

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