NFTにおけるAL(アローリスト)とWL(ホワイトリスト)って何?

NFTについてリサーチをしていると、AL(アローリスト)WL(ホワイトリスト)という言葉をよく目にします。
プロジェクト運営者が「ALを配布します」や「WLをプレゼントします」といったコメントをしていることが多いのですが、NFT初心者からすると何のことを言っているのかサッパリわからないことでしょう。
そこで今回は、AL(アローリスト)とWL(ホワイトリスト)の意味や由来、そしてこれらの違いについて分かりやすく解説していきたいと思います。

AL(アローリスト)とは

まずAL(Allow List)ですが、アローリストはNFTの優先購入権のことを意味します。
優先購入権とは、簡単にいうとそのNFTを優先的に買える権利のこと。
少し分かりづらいかもしれませんので、人気アーティストの「ファンクラブ」をイメージしてみてください。
例えば、とある人気アーティストのライブが「武道館」で開催されることになったとします。
武道館のキャパシティは約14,500人のため、一般販売ではチケットの争奪戦が起こります。
しかし、チケットには「ファンクラブ枠」というものがあり、ファンクラブに入っていれば優先的にチケットを獲得することができます。
この優先的に購入できる権利を、NFT界ではAL(アローリスト)と言うのです。
そして、NFT界では「購入したNFT」を二次流通で転売することが可能なため、人気コレクションほど、高額で転売できる可能性が高くなります。
例えば、日本を代表するNFTコレクション「CNP(クリプトニンジャパートナーズ)」では、リリース価格が0.001ETH(約200円)だったものが、1年も経たずに3,000倍の3ETHという高値を付けました。
CNPは少し別格ではありますが、アローリストを得られることで「ローリスクハイリターン」の投資を実現することができるのです。

WL(ホワイトリスト)とは

続いてWL(White List)ですが、ホワイトリストもアローリストと同様、NFTの優先購入権のことを指します。
これらは完全な同義語であり、元々はWL(ホワイトリスト)と呼ばれていたものが、現在ではAL(アローリスト)と呼ばれるようになりました。
その理由は、ホワイトリストという言葉に差別的表現があったためです。
従来、ホワイトリストはブラックリストの対義語であり、ブラックリストには拒否するリスト、ホワイトリストには許可するリストという意味合いがありました。
しかしこの表現方法が「黒は悪く、白は良い」という人種差別に繋がることから、近年では呼び方が変わり、ブラックリストのことをブロックリスト(Block List)、ホワイトリストのことをアローリスト(Allow List)と呼ぶようになったのです。
イメージとしては、外人(ガイジン)を外国人(がいこくじん)と呼ぶようになったことに似ていると言えるでしょうか。
しかし、現在でも「外人」と呼ぶ方がいらっしゃるように、NFT界でもまだ「WL(ホワイトリスト)」と呼ぶ方はたくさんいます。
やはりまだまだ「Allow list(許可するリスト)」という言葉が普及していないことが要因だと考えられますが、これから徐々に「アローリスト」へと統一されていくことでしょう。
以上、本記事ではAL(アローリスト)とWL(ホワイトリスト)の意味や由来、違いを解説しました。

この記事のまとめ
Allow List(アローリスト)とは、NFTの優先購入権のこと
White List(ホワイトリスト)も、アローリストと同義語
差別的な表現を無くすため、ブラックリストが「ブロックリスト」ホワイトリストが「アローリスト」と呼ばれるようになった

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